寺院で家族葬を施行させていただきました。
故人のご遺志と家族のご希望で「寺院本堂で行う家族葬」を選択されました。
喪主は故人の奥様と、既に独立し都心で生活を営んでいるご長男でおつとめになりました。元々県外に生活の拠点があった為、泉龍寺さんとは菩提寺と檀家の関係ではありませんが、以前からご自身で条件の合うお寺を探し、何かあれば葬儀など仏事ごとをお願いする旨の依頼を泉龍寺さんにお願いしていたようです。
檀家にならなくても葬儀をしてもらえますか?
檀家にならなくても葬儀をしていただける寺院もあります。
その場合、将来的にお墓をどうするかが重要なポイントです。
寺院墓地に納骨を希望する場合には、入墓条件としてその寺院墓地を所有するお寺の檀家になり戒名をつけていただく必要があります。公営墓地や霊園、宗派を問わない永代供養墓、または散骨などをお考えの方は問題ありませんがトラブルを避けるためにも、事前に寺院や葬儀社にご相談されることをおすすめします。
納骨する墓地も数年前に新しく泉龍寺境内に建立された永代供養堂を希望されました。きあらでも以前にブログでご紹介させていただきました。
一般に告知する新聞の「おくやみ欄」(無料)は掲載せず、奥様の親しいご友人やご子息様の仕事関係の方には家族葬で行う旨をご自身でお伝えになりました。
寺院葬とは?セレモニーホールなどの葬祭会館ではなく、菩提寺をお借りして、通夜、葬儀、初七日を執り行います。多数の人が集まる一般葬では、広い会場や駐車場が必要だったため、受け入れの難しい寺院もありましたが、「家族葬」の需要が増えた近年では虚飾を排し心のこもった葬儀ができる場所として寺院葬が見直されています。
家族葬とは?
家族などの近親者だけで行う葬儀の名称です。
他にも、親しい友人やお世話になったご近所の方など参列者を限定して招くケースもあるため現状では家族葬の定義はまだ幅広く、比較的少ない人数で行う葬儀の総称としても使われています。
寺院葬の特徴
・菩提寺本堂の須弥壇を使用させていただくことにより、祭壇料金がなく、経済的に尚且つ格調高く葬儀を行えます。
・寺院の本堂内や境内は、元々荘厳に飾られているので、過剰な設営も必要なく、無駄も省けます。
・セレモニーホールにはない、厳粛な雰囲気で葬儀を行えます。
・ご本尊様・ご先祖様に見守られながら故人様を送ることができます。
・寺院は葬儀を行う本来の場所であり、お葬式の自然なかたちともいえます。
家族葬の特徴
・少人数の場合、大きな会場が必要ありません。
・近親者のみで行うことにより弔問客に気を使うことが少なくなり、落ち着いて故人とのお別れができます。
・形式に囚われず日程や時間を設定しやすくなります。日程全般にかかる時間の短縮や葬儀費用を抑える設定にすることも可能になります。
・参列人数も把握しやすく、少人数であれば返礼品や食事などの費用も低額になります。
・通夜式や葬儀中にも会葬者の対応に追われることも少なくなり、故人様の方へと心を向け、ご供養することができます。
【日程概略】
(一日目)病院でご逝去→㈱きあらで病院に専用車でお迎え→泉龍寺までご搬送~棺安置・枕飾り・火葬場の手配・葬儀内容打ち合わせ等
(二日目)お通夜(近親者のみ)
(三日目)12:30~葬儀並びに告別式が泉龍寺本堂で執り行われました。
会葬には喪主より連絡のあったご友人の方々がお焼香に見えられました。
「みんな元々県外から山梨に移住してきた人達なの。何かあればみんな泉龍寺さんの永代供養堂にお世話になろうってお話してるのよ、最近テレビなんかでも話題になっている”墓友”っていうらしいわね。」と穏やかに話されているのがとても印象的でした。
葬儀式の様子です。
出棺前のお別れ式の様子です。
棺の蓋を開け、お花や故人様の愛用の品々をお手向けいただきました。
ご遺族の意向・住職のスケジュール・火葬場の空き状況などをふまえ、山梨県で多く行われている、葬儀式の前に火葬を行う、いわゆる「骨葬」という形式ではなく、葬儀式後に火葬を行う「後出棺」という形式(全国的には後出棺の方が多い)で行いました。
尚、北の杜聖苑で初七日法要(食事)を行うことは可能ですが、人数が多いと不可能な場合がありますので確認が必要です。今回は19名様(寺院・陰膳含む)で控え室で行うことができました。
火葬終了後、ご親族と関係者の皆様方で泉龍寺境内の永代供養堂に移動し納骨式が行われました。
永代供養墓とは?
永代供養墓(えいたいくようぼ/えいたいくようばか)は、さまざまな理由により、お墓参りができない・いない人に代わりお寺や霊園がそれぞれ定めている期間(数年〜数十年)供養やお墓の管理を行ってもらえるお墓のことです。
その後は、共同型墓地(合祀)などでご供養されるのが一般的です。
お墓の型式もさまざまで、個々に墓石を建てるタイプ、個別ロッカー式タイプ、遺骨は個別だが納骨堂は共同で全体として大きな石碑、供養像が建てられているタイプなどがあり、場所によっては宗派・宗旨を問わない墓所もあります。
- お墓を継ぐ人がいない
- 生涯独身、または近親者がいない
- 墓石などにあまり費用がかけられない
- お墓のことで子どもに負担をかけたくない
- なかなかお墓参りに足を運ぶことができない など、
現代社会のニーズに合致し、年々注目が集まっている埋葬方法です。
ご冥福をお祈りいたします。
寺院で家族葬、という選択。
*現在きあらのホームページからもリンクさせていただいている龍泉寺さんのホームページは、メンテナンス中により閲覧できません。HP再開をお待ち下さい。